食品や医薬品などの生産過程で
衛生管理の一翼を担うパイプ、サニタリー配管。

パイプの表面と同様に、内側も鏡のように磨かれたパイプ。
サニタリー配管という名の通り、衛生的な管を使った生産設備のことを言います。
汚れが混入してはいけない、食品や医薬品などのプラントで使われています。

サニタリー配管の対象は…

  • 飲料水

  • 調味料

  • 化粧品

  • 医薬品

サニタリー配管とは

管の内側が、鏡面のように輝く管

管の外側はもちろん、内側も鏡面のように研磨されています、流体が管内をよどみなく流れるため、汚れにくくなります。表面のツルツル度は、微生物のサイズ以下の滑らかさ。微生物の繁殖を絶対に許さない処理が施されています。

サニタリー配管、ここがポイント

  • その1 サニタリー配管は、
    頻繁に洗浄を行うから

    サニタリー配管は、一定の時間ごとに配管内に洗浄液を循環させるCIP (Cleaning In Place) 洗浄が行われます。純水や温水、薬用液などを通過させます。そしてすみずみまで洗浄されるように、乱流が発生するように設計されます。また、流体がよどまずに滑らかに流れるためには、段差は禁物です。段差を発生させないよう継手は必要最小限にし、液だまりを発生させない溶接が要求されます。もちろん、工具もサニタリー仕様です。横向きの配管には1/100の勾配を設けます。

  • その2 サニタリー配管の材質は

    サニタリー配管に使われている材質は、主にステンレス鋼です。高圧で使われる管、蒸気を通す管、粉体を扱う管など、流体の種類や用途に応じて肉厚の管や口径もさまざまです。ただし、流体によっては部分的にサニタリー配管が使われて、後は塩ビ管ということもあります。腐食しやすいなどの理由で塩ビ管の方がいいのです。配管の適材適所で、絶対の安全・安心を導くのですね。

  • その3 サニタリー配管設計のポイント

    流体が、どこにもひっかからずに澱みなく管内を流れること。CIP洗浄でくまなく洗えること。メンテナンスがしやすいこと。これがサニタリー配管設計の一般の配管設計とは異なるところです。ニオイ、カビ、汚れ、微生物を寄せ付けない設計・施工を太建工業の技術者たちは担っています。